ロードバイクでしか走ったことがない道を、後日改めて自動車で走ると不思議な感じがする。視線が違うのだから見え方や視野が異なるのは当然だし、暑さ寒さの感じ方もロードはダイレクトだ。
でも、おれが思う一番の違いは、“緊張感”だ。
ロードはヘルメットで防御しているものの生身なので、事故ったときは大怪我や命を落とす可能性も高い。勿論、自動車事故だって死亡することはあるけど、シートベルトにエアバックだったりと搭乗者を守る機能は多い。
また、ロードは、自動車からみれば交通弱者だけど、歩行者に対しては交通強者となる。交通量の多い道路では、本当に神経をすり減らすものだ。
上記のようなことから、ロードバイクで走った道を、その後に自動車で走ると違和感ではないけど何だか不思議な感じがするのだ、おれは。
そんなある日の夕暮れ、国道385号を福岡市方面から那珂川市方向へ自動車で走っていた。なぜかその日は、背振山山頂からの落陽をみたくなったのだ笑。
この道は、以前にロードで、中ノ島公園、南畑ダム、そして背振山展望台まで走ったことがある。夏の暑い日で、背振山展望台への自衛隊道路の九十九折りは苦労した思い出がある。
自衛隊道路は、対向車と離合できる箇所は少ないので警笛鳴らしながら慎重に進む。山頂下の駐車場で日の入り時刻まで車内で待機をし、程良い時刻に山頂に登る。
風を遮るものはなく寒い。西の空に日が沈んでいく様に、おれは、そこはかとない妖しさを感じた。
その妖しさは、家路についてる最中、追突事故に遭うということで具現化されることになろうとは・・・夕陽を見ているときは予想だにしなかったわ!