にしむーのちゃらんぽらん日記

趣味の登山や寺社仏閣、映画のことなんかを備忘録的に記録しています。

【映画感想】TATTOO<刺青>あり

amazoprimeにて鑑賞。この映画の存在は20 年以上前にナンバーガールの曲のタイトルになっていたので知っていた。向井秀徳氏は映画をみてインスピレーションをかんじて曲を作ったのだろうか。

さて、映画の題材は、1979年に発生した三菱銀行人質事件の犯人だ。映画はこの犯人の少年期から犯行に至るまでを描いており、犯行そのものの描写はない(ただし、犯人が検死されている描写はある。)映画の公開は事件直後の1981年。現代なら被害者感情とかの問題でこんなに早くは映画作成できないだろうに。

主演俳優は宇崎竜童。細マッチョで完璧な肉体美にパンチパーマで両胸にtatooあり。地球は自分中心に回ると豪語し、女を殴るシーンなんて胸糞悪い。30歳までにでっかいことをやるとまるで自己暗示にかかっており狂気そのもの。主人公なのに全く共感するところがない。

主演女優は関根(高橋)恵子。「男をダメにする」という台詞を言っているけど、主人公から逃げた後にヤクザの情婦になっているところをみると、この女性自身も壊れていてダメな男女が惹かれ合った傷つき合ってるように思えた。

そして、主人公の母親役に渡辺美佐子。演技力がずば抜けており、息子と共依存しているヤバさが半端なく伝わってくる。

その他、端役だけど電気屋の社長役で植木等クレー射撃場で西川のりお・上方よりおがでている。そのシーンはコミカル感があって笑える。

 

監督:高橋伴明

出演:宇崎竜童、関根恵子渡辺美佐子

公開:1982年