2020年9月5日(土)
この映画『太秦ライムライト』のDVDは、私がよく通うJAZZ喫茶のマスターから貸してもらった。マスターの紹介がなければご縁のない作品だったと思うので感謝している。
映画の舞台はもちろん京都太秦だ。私は、20年くらい前に太秦映画村に行ったことがある。江戸時代っぽい街並みや、ガマの油売りや殺陣のショーをやっていたりと楽しかった。
時代劇において主役と斬られ役は切っても切れない関係だ。
でも劇中で、いま主役の有名俳優に斬られた役者は誰か?そんなこと普通の視聴者は気にもしないだろう。私も然りだ。
斬られ役には決してスポットライトがあたらないのだ。
しかし、本映画は、斬られに斬られて5万回の男、福本清三が演じる加美山清一70歳に眩いくらいの照明を浴びせた感動作だ。
加美山清一が、新人俳優の伊賀なつみ(山本千尋演)に殺陣の稽古のときに掛けた次の言葉を紹介し、私のちゃらんぽらんのレビューを締めさせていただく。
”人を信じて、自分を信じて、一生懸命やっていれば、どこかで誰かが見ていてくれる″