にしむーのちゃらんぽらん日記

趣味の登山や寺社仏閣、映画のことなんかを備忘録的に記録しています。

【映画感想】赤い河

【映画感想】赤い河

 

監督:ハワード・ホークス

出演:ジョン・ウェイン(トーマス・ダンスン)、モンゴメリー・クリフト(マシュウ・ガース)、ジョアン・ドル-(テス・ミレイ)、ウォルター・ブレナン(グルート)、ジョン・アイアランド(チェリー)

公開:1948米

 

 

西部劇の中から「赤い河」を観賞。

西部劇の魅力というのは、銃の撃ちあい、馬での追跡、殴り合い、そしてインディアンの襲撃だと思う。

いまの時代だと人道的見地から描写できないこともたくさんある。

 

 

開拓民の幌馬車隊と行動を共にしていた開拓者のダンスンは、自分の牧場を設けるのにうってつけの土地を見つけ、幌馬車隊の隊長に別れを告げる。

ダンソンに恋をしていた女は自分を一緒に連れて行くよう申し出るが、ダンソンは「女は連れて行けない」と断る。代わりに、ダンソンは母の形見である腕輪をフェンに贈って隊を離れた。

この腕輪は後々まで使われる小道具となる。

 

その夜、川の近くで野営をしていたダンスンとグルートは、少数人数のインディアンの集団に夜襲を受ける。辛うじて撃退に成功するものの、倒したインディアンの一人がダンスンが女に贈ったはずの腕輪を付けているのを見て、ダンソンはフェンがインディアンに殺害されてしまった事を知り愕然とする。

翌日、家族をインディアンに殺害された一頭の牛を連れた一人の少年、マシュウ・ガースに出会う。ダンソンは彼を仲間に加えて川側にある広大な土地に自分の牧場を作る。「ここは俺の土地だ」と言って、地主の用心棒を撃ち殺すダンスンの身勝手さ…

 

それから14年後。ダンソンの牧場の牛は1万頭を超えていたが、牛を買ってくれる業者がいなくなり、牧場の経営は火の車となっていた。そこへ、南北戦争から青年になったマシュウが帰ってきた。

銃の腕前もダンソンに勝るとも劣らない腕前になっていた。ここでのマシュウとチェリーが早撃ち競争みたいなことをして空き缶を撃つのだけど、いちいち缶が飛び上がる。どんな仕組みになっているんだ!

 

やがてダンソンは、9千頭の牛を運ぶ大規模なロングドライブの計画を立てて旅に出る。

実際に千頭くらいの牛を引き連れての撮影だと思う。

砂糖をつまみ食いする男が引き起こした牛の暴走シーンは迫力あるというか怖かった。ひっくり返っていた牛は本当に死んでいたのではないか…

この騒動で死んだダンに対してダンスンは「ダンの妻に給料全額を払ってやれ。そして何か贈り物を」という。ダンスンの優しさがでていたシーンだ。

 

旅を続けていく中でダンソンの尊大な性格が目立ってきて、仲間の心が離れていく。離脱者を粛正するダンスン。

そして、RED RIVERを越えた日に、とうとうマシュウによってダンソンは追放される。

「必ず追いついてお前を殺す」とか「いつか振り向くと俺がいるぞ」なんてセリフは怖すぎ。

 

マシュウは父代わりのダンソンを追放したことの苦悩を、幌馬車隊のミレイに打ち明ける。

マシュウとミレイのラブシーンの後に、一方ダンスンは…みたいな感じで、ダンスンが仲間を集めてこちらに向かってくるシーンに切り替わる。

 

マシュウの一行が幌馬車隊を去った後にダンスンたちが来る。

ダンスンは食事をしている際にミレイが例の腕輪をしていることに気づく。ダンスンはミレイとの会話で、マシュウが彼女を置いて行ってしまったことを知る。

そして、昔の自分の恋人とミレイをダブさせる。

ミレイはダンスンに付いてマシュウを追いかける。

 

一方、マシュウたちは鉄道路線に出くわす。運転士のおっさんが大歓迎している姿が微笑ましい。

そして、牛たちが町に入っているシーンが、スケールが大きすぎて圧倒される。そして、町の人たちからも大歓迎。

 

高値で牛を売ったマシュウは、仲間への報酬とダンスン用の小切手を用意する。

 

翌朝、ダンスンたちが町にやってくる。ダンスンは馬を降り単身でマシュウに向かっていく。その途中でチェリーと撃ちあいになる。チェリーを

倒すものの、ダンスンも腹を撃たれる。この映画でダンスンが撃たれて負傷したのは3回目だけど不死身のダンスンの歩みは止まらない。

ダンスンはマシュウの足元や身体近くを撃ちまくる。それでも銃を抜かないマシュウに対して殴りかかる。なんかね、この殴り合いが良いんですよね。

ガースは「14年間これを待っていたんだ」みたいなこといって大はしゃぎだし。

そして、この殴り合いを止めたのがミレイの放った一撃。

ダンスンはマシュウに対して「おまえら結婚しろ」と言って、お終い。

 


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