2019年9月15日日曜日
盛岡での所用を終えて平泉に向かう。平泉は四半世紀前の大河ドラマ「炎立つ」を観て以来、いつか来たいと思ってた場所なのだ。
盛岡駅発の東北本線に乗るため改札機にいくとICカード非対応であるため、やむなく券売機で切符を購入する。
一関行き普通電車に乗り込むと2両編成のワンマン電車で、1時間に一本しかないので、それなりの人混みだ。80分ほど電車に揺られて平泉駅に到着する。駅前はレンタサイクル屋さんあり、中尊寺あたりへ行くには便利そう。
今日は時間が足りないので、駅前から歩いて10分程の毛越寺のみを参る。日差しが強くて歩くと汗ばむ陽気だ。
さて、天台宗毛越寺は奥州藤原二代基衡の時代に繁栄したとのこと。当時の建造物は火災により焼失しているが、大泉が池を望みながら当時を想像する。此処は、かの松尾芭蕉が「夏草や 兵者たちが 夢の跡」と詠んだ地だ。
広大な境内には、かつて金堂園隆寺をはじめ講堂、常行堂、南大門などの堂舎がならび、その前庭に大泉が池を中心とする浄土庭園が配されていたらしい。
南大門から対岸までは、中島を挟んで橋が架かっていたらしい。
開山堂。藤原三代の肖像画が安置されている。この絵は見たかったので嬉しかった。
常行堂。江戸時代に再建された建物で茅葺屋根が恰好良い。
遣水。山水を池に取り入れるための水路。平安期のものでは唯一らしく貴重な遺構らしい。
全盛期の姿を見たいものだと感じ入った。少しだけ藤原基衡が羨ましと思う。