にしむーのちゃらんぽらん日記

趣味の登山や寺社仏閣、映画のことなんかを備忘録的に記録しています。

【映画感想】警察日記

2023年9月10日 Amazonprime videoにて観賞

【監督】久松静児
【原作】伊藤永之介
【出演】森繁久彌三國連太郎宍戸錠三島雅夫、十朱久雄、殿山泰司
【公開】1955年
【時間】119分


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みんな辛いものを背負って生きてる。生きていくための必死さが伝わってくる。

「明日のことなんて考えられねえんです。今すぐどうにもなんないんです。病気になったら、病気になったときのことです。百姓の暮らしなんてどうせ滅茶苦茶だ。他の人になんか分んない。警察なんて分んねえ。あんたなんか何も分んねえんだから。私のことなんてほっといてくれ。」

身売りされそうになった19歳の娘が三國連太郎演じる警察官に言うこの台詞や、捨てられた姉(6歳)弟(0歳)の姉が弟を想う気持ち。そして、姉弟の母親が車越しに何度も何度も我が子の姿を見続けるシーンなんて涙なしに観ることはできない。