2020-09-21 【映画感想】野良犬 映画感想 DVD にて映画「野良犬」をみた。1949年公開の黒澤明監督作品だ。 日本初の刑事ドラマで、クライム・サスペンスの分野を確立させたとか予告の触れ込みにあった。たしかにそうかもしれないのだろう。 だけども、本作は、終戦後の街並みや人々の生活がリアルに描かれていることに、資料的な価値があるように思えた。 主人公の三船敏郎か志村喬のどっちかが次のようなセリフを言っていた。 「人を殺した人間は狂犬だ」と。 とすると、『野良犬=市井の人間』ということを監督は描いていたのだろう。