にしむーのちゃらんぽらん日記

趣味の登山や寺社仏閣、映画のことなんかを備忘録的に記録しています。

【熊野古道中辺路を歩く 2022年4月29、30日(前半)】

4月28日仕事後、職場で着替えをしザックを背負い博多駅に向かう。18:36博多発ののぞみ62号に乗車し新大阪へ向かうためだ。大型連休前夜ということで、博多駅みどりの窓口には切符を求める長蛇の列ができていたが、私は前日に切符を買っておいたので、スムーズに改札をくぐることができた。

21:04に新大阪駅で新幹線を下車し、21:15発のくろしお31号に乗り換えて紀伊田辺駅に向かう。しばらくは大阪のビルディングに沿って走っていた電車も、やがて暗い山野を駆け抜けていく。電車は23:41に終着紀伊田辺駅のホームに入っていった。降客の中には、大きなザックに登山靴を履いている人がいた。「ああ、この人は私と同志だな。」なんて思いながら今夜の宿へチェックインする。

宿は、駅前にある古いビジネスホテルだ。部屋の居心地はあまりよくない。駅に併設のコンビニは7時~23時の営業時間なので、明日の食料品買い出しのために10分ほど歩いたファミマにいった。シャワーを浴び25時すぎに就寝する。

 

29日は午前5時に起床する。昨夜コンビニで買ったおにぎりとサラダを食し、雨に備えてザックの中身をスタッフバックに小分けする。天気予報は午前中に振り出し、夕方にかけて大雨になると言っている。田辺駅前のバス停から6:16発のバスに乗る。同志が10名前後いた。6時52分に滝尻のバス停に着き、運賃970円を支払い下車する。いよいよ、私の熊野古道が始まった。

滝尻は、熊野古道中辺路のスタートといえる場所なので、コンペンションセンターみたいなのがある。会館は8時か9時みたいだったので入ることはできなかった。また、中辺路は主な王子にスタンプ台があり、コンプリートすると熊野本宮で何か貰えるらしい。興味はあったのだけど、スタンプ帳をゲットしていない(コンペンションセンターが閉まっていた)ので、スタンプラリーは諦めた。

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7:00 滝尻王子

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雨が降ってこないうちに出来るだけ距離を稼ごうと勢い勇むも、滝尻王子からの急登でいきなり息が切れる。巨岩の空間を洞窟潜りするところがあったけど、ザックが引っかかるのでパスする。

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急登を歩いていくと不寝王子に到着。

中辺路は500m毎に標識がある。これを順に追っていけば熊野本宮まで行ける。

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7:29 中辺路①通過

7:44 中辺路②通過

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この辺りは気持ちの良い道だった。

7:55 中辺路③通過

8:05 中辺路④通過

いったん舗装道をまたいで再度登山道へいく。

8:15 中辺路⑤通過

8:28 中辺路⑥通過

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民家が並ぶ小路を進んでいく。洒落た看板なんかあって良い。

8:38高原熊野神社王子

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ここの王子は立派な神社で皇族も立ち寄ったとかなだとか。もう雨がいつ降ってきてもおかしくないので、ここでエネルギー補給をとる。雨が降ると補給もままならないから、とれるときにしっかりとる。

少し先に進むと、広場と売店がある。売店は9時オープンなのか開店準備をしている。紀伊の山々が見えるが山頂あたりは厚い雲に覆われていた。

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8:56 中辺路⑧通過

ここから先4時間は人家ありません、という看板が少しだけ私を緊張させるも、前方から猫が一匹てくてく近寄ってくる。そして私の足元に転がって伸びをして気持ちよさそうにグーグー。癒されるー。

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ここからの道は、高低差はあまりなくてグイグイ歩けた。

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9:08 中辺路⑨通過

9:16 中辺路⑩通過

9:26 中辺路⑪通過、大門王子

9:42 中辺路⑫通過

9:50 中辺路⑬通過

10:06 中辺路⑭通過 十丈王子

とうとう雨が降り出した。レインウェアを着込み、ザックカバーを付けて、傘をさして歩く。時折強風が吹き抜けることはあるが、リタイアするような風雨ではない。とはいうものの、私のレインウェアは粗悪なもので、すぐに雨がしみ込んでくるので、厳しい道ではあった。

10:18 中辺路⑮通過

10:38 中辺路⑰通過

10:49 中辺路⑱通過

10:59 中辺路⑲通過

11:07 中辺路⑳通過

11:18 中辺路㉑通過

11:27 大坂本王子

11:30 中辺路㉒通過

11:40 中辺路㉓通過

11時25分頃に道の駅中辺路に到着し、売店でお弁当と温かいお茶を買い、店の軒先で昼食とする。

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エネルギー満タンになったところで出立。雨は相変わらずだ。雨のせいなのか沢蟹が多く見られた。彼らを踏んずけてしまわないように足を運ぶ。

12:18 中辺路㉔通過

12:26 牛馬童子

12:30 中辺路㉕通過

山を抜けて開けた土地にでると、熊出没注意の看板があってびびった。

12:42 中辺路㉖通過

12:45 近露王子

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ここも立派で大きな王子だ。民宿や商店もあるので、一日目はここを宿泊地とする人も多い。無料の足湯もあったけど、雨なので靴を脱いだりするのが面倒でやめておいた。ここから先は、舗装路を歩くことが多かった。

12:54 中辺路㉗通過

12:59 中辺路㉘通過

13:09 中辺路㉙通過

13:19 中辺路㉚通過

13:27 中辺路㉛通過

13:31 比曽原王子

13:47 中辺路㉝

13:54 継桜王子

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雨が服にも靴にも沁み込んできたので、早く風呂に入って着替えたい。ここから本日の宿泊先は近くだけど、チェックインが15時からとなっていた。どうしようかと悩んで、時間を潰そうと「野中の湧水」を見学しにいく。

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雨でなければ湧き水を飲んだり、ボトルに汲んだりしたかった。雨はいよいよ激しくなってきたので、雨宿りできるところへ移動する。早くチェックインができないかと宿泊先に電話するとOKだったので、豪雨の中、走って宿に駆け込んだ。

14:30 Guesut House Mui

宿では、早速に風呂を使わせてもらい、雨で濡れ冷え切った体を温めさせてもらった。ようやく人心地を得て、部屋に戻ると疲れがドッとでた。まず身体が痛い。17キロ歩いたのもあるけど、やはりザックの重さが堪えた。布団に横になりしばしの仮眠をとる。

夕食は18時からで、別棟の食堂に移動した。この宿は客間は2部屋ある。本日の客は私と、50代夫婦の計3人だった。

夕食は地元の食材を用いたもので、とても美味しかった。ビールと日本酒をいただくと酔いがあっという間に回って、夕食後は21時には眠る。明日も楽しみだ。

歩行距離:16.4km

活動時間:7時間9分(休憩1時間18分)

獲得標高:上り:1451m 下り:1055m

 

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#中辺路