Amazonprimevビデオにて鑑賞。
戦前の日本映画を初めてみた。
稲垣浩監督の『江戸最後の日』だ。昭和16年公開作品で、音声はまだしも映像は傷んでいた。
阪東妻三郎が演じる勝海舟が主役。志村喬が榎本武揚役で出演しているが、他の役者たちは誰が誰だか分からなかった。
映画の内容は、薩長軍の江戸総攻撃を前に、勝が幕臣たちから裏切者と罵られながら和平交渉にあたり、江戸城無血開城するまでのお話である。勝の言葉に、幕臣たちが困惑する様が面白かった。
また、外国人役を日本人役者が演じていたことは、本作が太平洋戦争開戦直前に公開されたという時代を表しているようだった。そうすると、勝が「戦争をしないために戦争の準備をする」というセリフが意味深に聞こえてくる。
監督:稲垣浩
公開:1941年