にしむーのちゃらんぽらん日記

趣味の登山や寺社仏閣、映画のことなんかを備忘録的に記録しています。

【登山】氷瀑の難所ケ滝と雪の宝満山

2021年1月10日曇り時々雪

福岡地方は数年ぶりの雪だ。私は、冬タイヤもチェーンも持っていないので車は乗れない。しかし、せっかくの雪山に登りたいという欲求を満たすために、公共交通機関で行ける宝満山および難所ケ滝の氷瀑を見に行くことにした。

午前8時ころに西鉄太宰府駅に降り立つと、駅前は積雪していた。登山者やトレランの恰好をしている人が10名程いたが、この時間に太宰府天満宮に詣でる人はほぼいない。

昨年2月の三郡縦走の時(三郡山縦走(宝満山、三郡山、砥石山、若杉山)【登山】 - にしむーのちゃらんぽらん日記)は、太宰府駅から竈門神社まで歩いていったけど、今回はコミュティバスバス「まぼろし号」を利用した。昨日は雪のため運休していたけど、今日は動いていて有難い。

終点の内山バス停で下車し、6本爪の軽アイゼンを取り付ける。アイゼンの使用は初めてである。9時頃スタートし、竈門神社の大鳥居をくぐらずに向かって左手の道をアイゼンの歩行具合を確かめながらすすむ。先行に5人組の登山歴長そうなパーティがいたので、しばらくの間はこの方たちの後ろをついていく。

登山道と林道の交差地で、5人組を追い抜き単独行で通称うさぎ道を昭和の森分岐点まで歩く。切り立った崖の箇所は滑らないよう注意深く進む。昭和の森から登ってくる人は多くて、難所ケ滝までは渋滞だ。
11時15分頃に難所ケ滝の大ツララ前に到着。残念ながら溶けて雫がポタポタしていたけど迫力あって凄かった!良いアングルの箇所では写真待ちで人だかりができていた。

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多くの人が此処で引き返していたが、私は此処から三郡縦走路となっている九州自然歩道の尾根道まで登っていく。人の数がグンと減ったせいもあってか雪深い。ふかふかの雪を踏みつける経験は初めてなので楽しかったよ。

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尾根道まで登りきって宝満山方向に歩くも風が吹きつけて寒い。手袋が雪で濡れてしまっていたので、防水性に優れたものを用意すべきだったと反省した。この他にも反省すべき点がいくつかあるので、それは最後に書こう。

宝満山頂直下の鎖場は、足元と手元をしっかりと確認しながら登らないと危ない。私もちょっと怖いと感じたし。宝満山頂(12時30頃)も当然ながら一面真っ白だった。

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昨秋に8合目あたりで滑落死があったので、下山はより慎重に歩く。中宮跡地点からは

行者コースを選択するもこれが誤りだった。

正面登山道と比べると人が少なく雪深い。体力と集中力の低下もあってか、滑ってコケてしまう。その際に左ありのアイゼンを紛失してしまった。以降は、片足アイゼンのため滑るし、右足に負担はかかるしで、大幅に速度もモチベーションも低下。鳥越峠からは最短コースを選択して、何とか14時30分に竈門神社まで下山。

靴は雪がしみ込んで足は濡れているし、手は濡れた手袋のため冷え切っている。帽子は雪と汗で濡れているし、服(上半身)は汗かいている。一刻も早く着替えたいけど、替えを持ってきていない。普段の登山なら車に着替えを積んでいるのだけど、今日は公共交通機関を使っての登山で、ザックを軽くするため着替えを積んでいなかった。そのせいで帰宅するまで寒さで震えてしまった。また、予備のアイゼンを持ち歩くことと、靴も良いものを買おうと思った。いろいろと勉強になった初雪山であった。

活動時間:5時間52分(うち休憩1時間8分)

歩行距離:9.6km

累積標高:上り、下りとも902m