2020年10月24日
予告編でRadioheadのcreepが流れているのを聴いて、この映画は観ると決めていた。
物語は実在するストリップ劇場「広島第一劇場」が舞台である。いまのご時世ストリップ劇場の経営は難しく、第一劇場にも閉館の期限が迫っていた。劇場社長の木下(加藤雅也)の現在と過去が交錯しながら、ストリップ劇場に関わる人間模様と加藤の恋が描かれているという内容だ。
「人生のどん底でストリップを観て、人間はなんて美しいのだと思った。そう思ったら涙が止まらない」
青年木下が初めてストリップを観たとき、こういう心境だったのではないか。
木下が思いを寄せるサラが踊るときは必ずRadioheadのCREEPが挿入歌で流れる。私はその度に鳥肌が立ち涙が溢れてた。サラの美しい裸体、クリープの歌詞と演奏、そしてトム・ヨークの声がね、今まで経験したことのない高揚感をもたらしてくれた。